≪心理学モデル≫

・心理学的なアプローチ

・人間の中のファンタジー
・ファンタジーの実在性
・世界の正体

・魔法

・あしきゆめとよきゆめ


心理学的なアプローチ

ちょっと物理学から離れて心理学からみた7つの世界について。
とはいうものの、物理学に続いて心理学もド素人なのでさらりと書いていきます。
どちらかというと世界モデルというよりかは今まで通り心理学的アプローチです。


・人間の中のファンタジー

結論から言うと、近世までは実際に神様が存在していた、ということです。
【集団心理】とかいうみたいです。当時は神が実在していて人々もそのように振る舞います。
現代社会の我々から見ればまさにファンタジーです。

逆に当時の人々からすれば我々はファンタジーなわけで、無神論者は変人扱いです。
同じ世界に生きているのになぜこんなにも違うのか、というとそれはやはり集団心理の差です。
その集団が物事をどう考えているかによって世界の在り方は違ってくるのです。

卑近な例はネッシーです。ある人物の付いたウソが多くの証拠写真を生み出しました。
撮られた当時、その写真は確かにネッシー実在の証拠だったのです。
芝村風に言えば「魔法でネッシーを生み出した」ということになりますね。


・ファンタジーの実在性

人は誰でも【内的世界】というのを持っています。
そして困ったことにその内的世界の中でしか物事を認識できないのです。

内的世界は五感で実際の世界【外的世界】から情報を取り入れることで広がるのですが、
上手く取り入れられなかったりすると内的世界の中でそれを勝手に補完します。
さらに実際とは間違った情報が入ってきてもそのまま内的世界を構築します
(ちなみに情報を取り入れるのが多い人を外向的、少ない人を内向的と呼んだりします)。

人は内的世界を通してしか世界を認識できないので内的世界の間違った部分も「正しい世界像」
として認識してしまいます。幽霊や精霊が心理学的な分野で考察されるのはそのせいです。
幽霊は内的世界に幽霊が存在する人物にしか見えません。

ここで注意しておきたいのは「幽霊は実在しない」という情報が正しいとは限らないということです。
幽霊はいないと信じているために実在しているはずの幽霊が見えなくなる、ということもありえます。
つまり半実体形成機などなくても幻獣は存在できる。ファンタジーは実在しうるわけです。


・世界の正体

上記の2つをまとめると【集団の内的世界】ということになるのでしょうか。
つまりその集団が存在していると考えている存在は存在します(変な日本語ですが)。
幽霊が存在しないという考えがほとんどのこの国には幽霊はほとんど出てきません。
夏になるとちょっと増えてくるみたいですが。

ちなみに個人がその集団(もしくは他者)の内的世界の情報を認識することを【同調】といいます。
逆に自分の世界を周囲に認識させるのも同調です。そうやって集団の内的世界を均一化させるわけです。
難しそうですが、つまりは話をしたり本を読んだりネットをしたりして人の考えを知ることです。
第5世界では脳を直接繋いだりしてますね。情報媒体(メディア)を通して情報を得ることを指します。

外向的な人は【同調技能】が高いと言えて、その集団において実在している存在のみ認識できます。
言い換えれば、その集団の持つ世界に左右されやすいのが同調能力の高い人間です。


・魔法

魔法とは簡単に言えばウソです。魔法使いは嘘つきです。
しかしこの心理学的アプローチからいうと周りを信じ込ませれば嘘は魔法になります。
幽霊とかの実在をその集団全体が認めれば幽霊は実在します。
それはもう昔から存在していたがごとく。

ただし、魔法はその効果が大きければ大きいほど信憑性が必要です。
その存在に対しての情報が多ければ多いほどそれを覆すのは難しくなるのです。
逆に情報が少なければ少ないほど強大な魔法を使うことができる。

つまりガンパレード事件は……。


・あしきゆめとよきゆめ

最後にファンタジーの最、【あしきゆめ】と【よきゆめ】について。
何故あしきゆめの後によきゆめなのか? よきゆめはあしきゆめが存在しない限り生まれません。
よきゆめはあしきゆめから人類を護るためだけに存在します。

また、「ゆめ」は強い同調です。同調能力が高い存在がゆめになります。
ゆめは人の心に根付く色々な感情に同調してそれらを具現化します。
第4世界人が人類の天敵の姿をとりえたのもひとえに同調能力が高かったからです。

悪しき夢は人の「いつか罰せられる」という強迫観念です。
「罪の思想」というやつでしょうか。人は多かれ少なかれ罪の意識を持っています。
それが大きくなると「罪を裁く者」が人の心に根付き始め、やがて実体化します。
第5世界では人類の天敵、幻獣という形になりました。第6や第7ではまた違う形になるのでしょう。
Return to Gunparade では幻獣共生派がテロリストだったのが妙に印象的でした。

己の罪の意識、悪しき夢によって人類はに自滅してしまうのでしょうか。それはNoです。
人はおのずとその心の闇から自らを救ってくれる存在を求めます。それが良き夢です。
そして良き夢は心に巣くう闇が深ければ深いほどより燦然と輝く光とならねばなりません。
良き夢、第5世界では各神族、決戦存在、そして絢爛舞踏(HERO)。汝が罪を許す者。

あしきゆめとよきゆめの攻防は人の心のせめぎ合いそれそのものです。

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