すづーり「インターネットでさ。『ホームページの作り方』とか、色んなプログラムの扱い方を教えてくれるサイトがあるじゃない?」 【 balloon のつくりかたマニュアル 】 主旨:自作バルーンを「伺か(何か)」界隈に蔓延させること。 対象:balloon を作りたいけど何から始めればいいのかわからないひと。 内容:以下の通り。 - Phase01 - [ とりあえず考える ][ 動機 ][ 具体的なデザイン ] - Phase02 - [ とりあえず知っておく ][ ファイル構成 ][ Install1.3 について ] - Phase03 - [ とりあえず画像をつくる ][ 作るときに注意する点 ][ 吹き出し以外の画像 ] - Phase04 - [ とりあえず設定ファイルをかく ][ もくじ ][ 数値などを調整していく ][ 動作を確認する ] - Phase05 - [ とりあえず公開してみる ][ readme.txt を書く ][ 専用バルーンについて ] - Phase06 - [ おまけ ][ バルーンサーフィスを切り替え ][ 特殊な毒子バルーン ][ 特殊なととバルーン ][ Special Thanks ] こういうマニュアル的なとこはたくさんのページを読み込まないといけません。 それではだるいので1ページにだらだらとまとめました。ですから長いです。 なお、これらを元にバルーンを作成したおりに障害が発生した場合、 当方はなんの責任も取れません。とりあえずごめんなさい。 このコーナーにおいて、なにか間違いや失敗などありましたら掲示板にご報告いただけたら幸いです。 こちらの感想やバルーン作りに関する質問などもお待ちしています。 >> top >> back |
- Phase01 - |
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【 とりあえず考える 】 技術的にはさておいて、どんなバルーンを作りたいのか考えなければなりません。 つくりかたがある程度判っていれば考えるのも楽なのですが、初めての人はそうもいかないと思います。 そゆときはやはり人の作った作品を見るのがよいので、いろいろ入れてみて下さい。 ふたばばるーんりんくさん、BALLOON TOWNさんのようにバルーンを集めたサイトもあるのでご参考に。 出回っている色々なバルーンを知っておくことは重要です。ネタがかぶっていたりすると痛いです。 さらにファイル名がかぶっているとインストール時に上書したりされたりされて大変なことに〜。 これは十分実害にあたります。ユニークなファイル名を考えるためにもそういう知識はあった方がいいです。 【 動機 】 動機というのは結構重要かも知れません。試しに自分のを挙げてみます。 ・For The 1st-innerport : あまりにも涼璃さんラヴなため。 ・大気の翼 : AIR やったから。 ・唯黒 : 黒いだけのバルーンが欲しかった。 ろくな動機じゃねぇですが、それがバルーン作りの原動力になっているのは確かです。 それにやりたいことがハッキリしていればデザインの方向性も定まりやすいのではないでしょうか? 【 具体的なデザイン 】 自分もそんなデザインセンスある方ではないですし、パクリばっかりですし(汗)。 まぁ、自分がデザインを考えるのにいつも気を配っていることを少々。 第一に「バルーンのデザインは自己主張しない」ということ。 オマケが主役のゴーストよりも目立ってもしょうがないのです。しかしこれが意外にムヅカシイ。 また字がちゃんと読めるということも重要事項です。文字を表示するというのがバルーンの役割ですから。 配色を複雑にして文字が見にくい、などということになれば本末転倒です。 派手なバルーンでも別にいいとは思うのですが、うちではどちらかというと使いやすさ重視です。 そのあたりの線引きがデザインを考える上での重要な要素になると思います。 あと紙は重要かも知れません。あらかじめ紙にデザインを描いておくと上手く作れます。 特に細かい部品が多いバルーンのデザインを考えるときなんかにはいいですね。 >> top >> back |
- Phase02 - |
【 とりあえず知っておく 】 では実際にどうやって作っていくかやります。とりあえずは実家の旧バルーン仕様書を見て下さい。 読んでてわけわかんなくなったら戻ってくるとよいです。そのままバルーンが完成した人はさようなら(笑)。 ただ、「旧」ということで説明の抜けてるとこもあるのでこちらもひととおり目を通すことをお薦めします。 緋龍華麒麟さんのお作りになられた Ghost Developer Manual にバルーン作成マニュアルがあります。 うちは初心者の方を一番に考えて、これでもかーゆうほどにくどい構成で作られてます。 ですから作成に慣れてしまえば簡潔にまとめられているこちらを利用した方がはるかに便利。 【 ファイル構成 】 各バルーンのデータは materia.exe と同フォルダの balloon フォルダに各々収納されています。 それらのフォルダを開くと以下のファイルが収納されていると思います。というか無いとヤバイです。 readme.txt -------- バルーンに関しての説明書(省略可だけど作っとけ) balloons0.png -------- sakura 側の向かって左に出るバルーンの画像 balloons1.png -------- sakura 側の向かって右に出るバルーンの画像 balloons2.png -------- sakura 側の向かって左に出る縦長バルーンの画像 balloons3.png -------- sakura 側の向かって右に出る縦長バルーンの画像 balloonk0.png -------- kero 側の向かって左に出るバルーンの画像 balloonk1.png -------- kero 側の向かって右に出るバルーンの画像 balloonc0.png -------- 入力用バルーンの画像( Send ) balloonc1.png -------- 入力用バルーンの画像( Communicate ) balloonc2.png -------- 入力用バルーンの画像( Teach ) balloonc3.png -------- 入力用バルーンの画像( Input ) descript.txt -------- バルーンの基本データ balloons0s.txt -------- balloons0.png を表示するときの追加、変更データ balloons1s.txt -------- balloons1.png を表示するときの追加、変更データ balloons2s.txt -------- balloons2.png を表示するときの追加、変更データ balloons3s.txt -------- balloons3.png を表示するときの追加、変更データ balloonk0s.txt -------- balloonk0.png を表示するときの追加、変更データ balloonk1s.txt -------- balloonk1.png を表示するときの追加、変更データ arrow0.png -------- 矢印画像(上向き) arrow1.png -------- 矢印画像(下向き) sstp.png -------- SSTP マーカー画像 cursor.cur -------- バルーンにマウスカーソルが乗ると、このカーソルで表示される(省略可) thumbnail.png -------- バルーン用サムネイル、というかバナー(省略可) (thumbnail.pnr -------- 背景を透過する場合、この拡張子が使われる) 以上とインストール時に記録されない install.txt を作成することで ひとつのバルーンが完成します。 ゴーストなどと比べるとむちゃくちゃ楽ちんですね(笑)。 sakura と kero というのは、開発時のキャラクターの呼称です。 つまり sakura = 「女の子」 kero = 「相方の変な生き物」 と考えて下さればだいたいあってます。 balloon??.png はファイルを追加することで sakura kero とも 15 まで増やすことができます。 実際に増やした例はまずないのですが( Phase06 特殊な毒子バルーン参照)。 「縦長」バルーンというのは、ほら、ヘッドライン取得の時などに出てくるアレ です。 最近はメニュー表示用として使われている例も多くて、なかなか手が抜けません。 と、まぁこれだけ作れればバルーンはできちゃうわけです。 しかしながら、これらのファイルセットをいちいち新規作成するのは面倒なので、 デフォルトバルーンのフォルダをコピーしてフォルダ名を変更して使えばかなり楽ちんです。 最近は追加改変する要素が増えてきたのでテンプレートファイルセットを用意してそれを使ってます。 ダウンロード >> template_B.zip 【 Install1.3 について 】 最終的にはこれらのファイルを統合、圧縮して .nar ファイルというのをつくります(旧 Install 仕様書)。 Nanika ARchive の略称らしいです。これを配布したりインストールしたりするのです。 作成は簡単、install.txt が入ったフォルダを起動中の materia にドラッグ&ドロップしてやれば出来ます。 ただ、Install.txt の記述や内容が間違っていたりすると .nar のインストールが上手く行かなかったり、 Ghost のフォルダに上書き、なんてことになりかねませんので実行にはくれぐれも注意して下さい。 んでは、実際にフォルダを作ってみます。ballon フォルダ内に作るのは誤動作の原因になるので別のトコで。 まず、フォルダを作成して名前を付けます。このフォルダ名がそのまま .nar ファイルの名前になります。 なるべくユニーク(独特)な名前にした方が良いです。他の .nar ファイルとかぶるとまずいので。 次に Install.txt を作ります。開いて内部に以下のような記述をします。 ------------------------------------------------------------------------------------ type,balloon name,Brightness accept,フランチェスカ directory,Brightness refresh,1 script,\h\s[0]「%lastobjectname」\n\nのインストールが無事に終了しました。\e ------------------------------------------------------------------------------------ これはフランチェスカ専用バルーン「 Brightness 」の例です。各要素の説明をします。 type はゴースト、シェル、バルーンのうちどの種類の .nar ファイルか書きます。 この場合は balloon とします。ゴーストの場合は ghost 、シェルの場合は shell と書くなどなど。 name はバルーンやゴーストなどの名前が入ります。 accept は特定のゴースト専用のシェルやバルーンの場合に記述します。 基本的に sakura の名前を書けばオッケーみたいです。要らない場合は行ごと削除して下さい。 directory は最終的に balloon フォルダ内に入るフォルダの名前を指定します。 例えば brightness_ver1.nar と brightness_ver2.nar があってもここの要素が Brightness であれば、 両方とも balloon フォルダ内に Brightness フォルダが出来ます(最初にあった方は上書きされますが)。 ですから、ここもできるだけユニークな名前を付けた方がいいと思います。大抵はファイル名と一緒ですが。 refresh はその .nar ファイルを( UPDATE などで)再インストールするとき、 今まであったフォルダ内にあるファイルを全削除してしまうかどうかを指定します(1=はい、0=いいえ)。 削除しない場合、ファイルが単に上書きされることになります(上書きされなかったぶんはそのまま残る)。 削除は行うがどうしても削除したくないファイルが存在する場合はrefreshundeletemaskを使います。 refreshundeletemask,(ファイル名)という行を追加することでそのファイルを refresh から守ります。 でもバルーン程度のファイルセットでは使う機会はないと思われます。 script はインストール時にそのゴーストに話してもらうメッセージです。 ただし、ゴースト側に登録されているスクリプトが優先されるので、これの出番はまずないです。 安子さんにですます調で、「○○のインストールが終了しました」とかいわれてもピンときませんし(笑)。 とまあ、実際こうおっしゃいます。 で、ここまで作ってそのフォルダに .png ファイルや .txt ファイルを作っていくわけです。 >> top >> back |
- Phase03 - |
【 とりあえず画像を作る 】 .txt ファイルは動作確認しながらでないと細かい調整が出来ませんので、先に .png ファイルを作ります。 ツールは .png ファイルさえ吐け(作成でき)ればどんなのでもいいです。減色出来ればもっと便利です。 実際のバルーン画像はこんな感じです。 「何か」で使っている時には見えない部分に色が付いています。 これを透過色といいます。この色で塗られた部分は実行時に透けるようになっています。 透過色は自分で指定できます。画像の最も左上に使われる色“■”が透過色として設定されます。 大気の翼だとこんな感じです。この場合の透過色は“■”です。 【 作るときに注意する点 】 これら2つのバルーンをよく見比べて下さい。大気の翼には左はじに一見無意味そうな部分があります。 結論から言うと、これは不具合対策です。キャラクターが喋っている最中にそのキャラを動かして、 バルーンが右から左、もしくは左から右用に変更されたときに文字の表示位置がずれてしまうという、 バルーン屋からすればかなりいやーんな不具合が生じるみたいです。 この場合、ちょっとだけ左にずれてます。 どうやら左右で対になっているバルーンの origin ( Phase04 参照)の値が異なるのが良くない、 ということで、 origin の値を同じにして、左右の透過する部分の幅を同じにします。 これで常に同じ位置に文字が表示されるはずです。表示位置の調整もこっちの方が楽だったりします。 実は sakura 側の普通のバルーンと大きなバルーンにおいても同じ不具合が出るのですが、 まぁ、origin の値は個別に設定しない方がいいよ、とだけ書いておきます。 次に、バルーンの大きさについてです。例えば大気の翼はデフォルトより大きめに作ってあります。 ただ、ゴーストのデベロッパさんにはバルーンの表示位置を考えるのに、デフォルトバルーンを 基準にされている方が多いようなので、それより大きいバルーンだと表示が重なる場合があります。 おうのう。 バルーン側で表示位置を調整することで重なりを回避する事が出来る場合もあるのですが、 美耳&ダミアン様のように大きくなったりすることで kero 側のバルーン位置が sakura 側の バルーンの上に移動したりするゴーストだと、上手く調整が出来なくなる場合があります。 だからといってデベロッパさんに「なおしてください」というのはお門違いです。つーか無礼者です。 結局は、デフォルトと同じ大きさかそれ以下にするのが無難な選択なのですが、ここの制作者は それが気に入らず、バルーンの大きさを変えてみては要らぬ苦労を背負い込んでいるようです。 なんともはや。 【 吹き出し以外の画像 】 sakura 、kero のバルーンを全て作り終えたら今度はそれ以外の画像を作っていきます。 入力用のバルーンは4つ必要です。ただファイルがなくても動作に支障はなく、 デフォルトのものが代わりに使用されます。各ファイルとの対応は以下の通り。 ・balloonc0.png : Send ・balloonc1.png : Communicate ・balloonc2.png : Teach ・balloonc3.png : Input 旧仕様書には、Input 用のバルーンについては触れていませんが、なにげに増えてます。注意。 communicatebox と呼ばれる部分を表示するための場所を空けておくのがポイントです。 box 位置は個別に設定が出来ないのでバルーンの形、大きさは4つとも同じにしておきます。 あとは区別のために Send 等の文字を入れれば出来上がり(入れなくても特に不都合はないのですが)。 次にバルーンに表示されるマーカー用の画像を作成します。 online モード用画像( online?.png )はアニメーションパターンにより16枚まで作成できます。 アニメーションしない場合は1枚だけでいいです。アニメーションの順番はonline0.png から始まって、 online1.png 、online2.png...... と続き、最後までいくとまた online0.png に戻ります。 各画像の大きさは同じにしておかないと不具合の原因になります。 sstp モード用画像( sstp.png )は一つだけです。大きいバルーンのメニューにも使用されます。 文字の先頭に配置されるのでフォントの大きさよりちょっと小さいぐらいの大きさに作った方がよいかも。 矢印用画像は2種類です。上向きの arrow0.png 下向きのarrow1.png 。 特に矢印でなくても構いません。下向きのはページ送り(?)にも使われるので注意が必要です。 ページ送り(点滅したりする)。 と、思われていましたがどうやら白( RGB=255,255,255 )のみを透過する仕様に変わっているようです。 ですからこれらのファイルには白は使えません。白の一つ下( RGB=254,254,254 )を使うようにして下さい。 が、 SSP は座標 [0,0] の色を透過する仕様のままです。ゆえに双方に対応させるには白を背景色に使用し、 なおかつ座標 [0,0] に白を置いておく必要があります。 めんどくさいですがこれがベストの対処法です。 最後にサムネイル画像( thumbnail.pnr )の作り方。ノリとしてはバナーを作る感じで。 ただ、.png ファイルでは今までのように透過色を設定できません。 .png /.jpg ファイルを作ってから、拡張子を .pnr に変更すれば透過色を有効にして使用できます。 逆に透過色を使いたくなければ .png/.jpg のまま使って下さい。ちなみにこのファイルは省略できます。 あと、.cur/.ani ファイルを設定すればマウスがバルーンの上に来たときにカーソルが変化するそうです。 ただ、自分は .cur ファイルの作り方とか知らないので(汗)。設定方法だけ書いておくことにします。 もちろんこれも省略しても動作に支障はありません。実際は入っているバルーンの方が珍しいです。 .cur ファイルが入っているバルーンの例は clover note ですね。実は自分の一番好きなバルーンなのです。 バルーンの上にカーソルが乗ると変化。 >> top >> back |
- Phase04 - |
【 とりあえず設定ファイルをかく 】 画像が完成して一安心、と思ったら大間違い。 実はここからの方がはるかに大変だったりするのです。 作った画像がきちんとバルーンとして機能するように設定を書いていきます。 設定の調整は正にドット単位。実際に確認しながら作っていくことになります。 基本的に設定は descript.txt に書いていきます。 画像ごとに異なる設定を行う場合にのみ、他の .txt ファイルを使用します。 逆に言うと、そういう設定が一つもない場合、それらのファイルは要りません。 (自分は不具合が起こるとイヤなので一応置いてますけど) 右の例は「唯黒」の場合の descript.txt です(実際のものとは異なります)。 cursor 以外の設定が書いてあります。 このように設定内容を書いてバルーン画像を入れたフォルダに保存します。 設定内容については後述しますのでそれを参考にして下さい。 デフォルトバルーンの .txt ファイルをコピーしてくるのが手っ取り早いですが。 そのフォルダを「何か」にドラッグ&ドロップして .nar ファイルを作ります。 そしてその .nar ファイルをいつものようにインストールして下さい。 これで暫定版ですが、新しいバルーンが「何か」で動き始めることになります。 これが上手くいかなかった場合、install.txt の記述違いもしくは ファイルが足りないなどの不具合があるのかもしれません。 前の Phase に戻ってそのあたりをチェックしなおして下さい。 特に install.txt の間違いは別のファイルを上書きしてしまっている可能性が。 (めったに起こらないとは思うのですが…) 「俺の(任意)さんがー」、とかならないためにもバルーン調整の際には、 「何か」のバックアップを取っておくことをおすすめします。 【 もくじ 】 制作の流れを優先してだらだらと説明したためにいざ各要素について調べようとすると、 ごちゃごちゃしててわかりづらい、ということになってしまいました。ということでもくじ。 【 数値などを調整していく 】 そして数値の調整に入ります。具体的には後述の設定内容を参照していただければいいのですが、 実際の感覚は色々試さないと判らないと思います。体で覚えて下さい、なんてマニュアルも。そのとおり。 調整といってもわざわざファイル書き直して .nar 作ってインストールして……なんてやると大変ですから、 インストールで展開されたファイルを直接書き直していきます。つまり balloon フォルダ内にあるぶんです。 balloon/(バルーンフォルダ名)/descript.txt を開きなおしていよいよ手を入れていきます。 その前に記述の基本について書いておきます。 記述は、 ------------------------------------------------------------------------------------ wordwrappoint.x,-70 wordwrappoint.y,0 font.color.r,255 font.color.g,255 font.color.b,255 ------------------------------------------------------------------------------------ のように書きます。“ , (カンマ)”以下の値をいろいろ設定するわけです。 x,y 座標系について。x = 横軸、y = 縦軸の座標を表し、この値を操作することで位置を指定するのです。 バルーン画像の最も左上を ( x,y ) = ( 0,0 ) とし、そこから右、下へ移動すると数値が上がっていきます。 ここまでは理解している方も多いと思いますが、x と y の数に負数(マイナス)を指定すると、 右端(x 座標系)もしくは下端(y 座標系)を 0 として左、上に移動するごとに数値が下がっていきます。 ちょっとややこしいですが、設定の際、試しにマイナスの数値を入れてみるとすぐに判ります。 次に rgb 値について。r = 赤、g = 緑、b = 青 の各値( 0 〜 255 )を入力して色を指定する方法です。 画像作成ツールを使いこなしている方にはもうおなじみだと思いますからこんなところで。 ツールであらかじめイメージを確認しつつ、その値を設定するのが賢いやり方です。 1.基本的な項目 まずはヘッダ情報的な基本項目から埋めていきましょう。 以下ずーっと例に挙がっているのは「唯黒」のデータに足りない部分を+αしたものです。 ------------------------------------------------------------------------------------ type,balloon name,唯黒 - Yui_Kuro - id,Yui_Kuro craftman,Happen craftmanw,はっぷん craftmanurl,http://www.iris.dti.ne.jp/~brook/happen/ ------------------------------------------------------------------------------------ <type> は install.txt の時と同じで、これらのファイルセットの種類がどんなものであるのか示します。 balloon,ghost,shell などが入るのも同じです。ここではもちろん balloon を指定して下さい。 <name> はこれらのファイルセットの名称。メニュー項目名などにも使用されるので一番露出する呼称です。 ここは気合いを入れてバルーンに相応しい名前をつけてあげて下さい。ちなみに全角カナ使用可です。 <id> は用途不明。仕様書には説明無し。プログラム中で使用されてるっぽいです。 <craftman> は制作者名、つまりあなたの名前を入れて下さい。誇りを持って入れるべし。 全角カナ表記もできます。ゆえに全角カナ表記用に用意された<craftmanw> はいまいち使い方が謎です。 ただ、プログラムを考慮するならば craftman の項は半角英数で書いておくべきかもしれません。 <craftmanurl> は制作者さんの URL を入れることができます。 もしバルーンを配布したりする場合、サポートのためにこういう情報を入れておくと親切かも。 バルーンエクスプローラーでみたりできる。 これで「何か」はこのファイルセットの内容を正確に認識できるようになります。 2.文字列 早速バルーン位置を調整と行きたいところですが、背景と文字の色が同じだったりして、 文字列が見えなかったりするとメニューなどの操作に困るので先に文字列を調整します。 ------------------------------------------------------------------------------------ origin.x,24 origin.y,14 validrect.left,0 validrect.top,0 validrect.right,0 validrect.bottom,-7 wordwrappoint.x,-70 wordwrappoint.y,0 font.name,MS ゴシック font.height,12 font.color.r,255 font.color.g,255 font.color.b,255 ------------------------------------------------------------------------------------ まず、<font.color.r><font.color.g><font.color.b> を設定して文字列の色を設定します。 バルーンのイメージを左右する要素なので、背景とのかねあいを考えてより見やすい色を指定して下さい。 ついでにフォントの種類、大きさ指定もやっておきましょう。 <font.name> にフォント名を指定することで文字列に使用するフォントを指定できます。 ただし OS にそのフォントが存在しない場合、デフォルトであるMS ゴシックが表示されます。 まぁ、ある意味これがもっとも見やすいフォントだとは思いますけど。 フォントの大きさは <font.height> で設定します。単位は Pixel で、デフォルト値は 12 です。 小さなフォントだとデザイン的にいい感じだったりしますが、読みにくいので個人的にはオススメしません。 フォント色や大きさはファイルの変更内容を上書き保存しただけでは実際の動作には反映されません。 メニューからバルーンを選択しなおしてリロードする必要があります。 文字列がきちんと見えるようになったら今度は文字列の表示位置の調整です。 まあこういう感じで。 <origin.x><origin.y> は文字列が表示される基本座標を表します。 なお、この値はなるべく各ファイルで共通の値をとったほうがよいです(Phase03 参照)。 ただし validrect を越える位置に設定すると表示されない部分が出てくるので注意して下さい。 その validrect ですがこれは文字の可視領域の設定です。四角形の座標( Rect という)で設定します。 すなわち <validrect.top><validrect.bottom><validrect.left><validrect.right> です。 top,bottom は y 座標系、left,right は x 座標系と考えてもらえればいいと思います。 簡単に言うと、この領域より外側の部分には文字列が表示されなくなります。 bottom だけは特別で、文字列が bottom の領域を越えた場合、スクロールを行います。 バルーンの枠線や矢印マーカーなどに文字を重ねたくない時に調整して下さい。 ちなみに、上の画像では left,right については表示を省略しています。あんまり意味がない要素なので。 逆に top,bottom は重要なので「何か」本体でも「バルーンマーカ全表示」モード(後述)で確認できます。 validrect.right を設定してもその部分から先は表示されなくなるだけで改行はされません。 改行位置を設定するには <wordwrappoint.x> を使います。0 を指定すれば自動改行 OFF 。 句読点は改行時に先頭にこないようになっていますので、あらかじめ余裕を持って設定して下さい。 x と y がありますが y に関しましては効果はありません。おそらく縦書き用に準備されていたのでしょう。 文字の位置設定に関してはファイルのリロードの必要はなく、上書きすればすぐ「何か」に反映されます。 また、デフォルトバルーンから .txt ファイルを持ってきた方は変更した設定が反映されないハズです。 というのも、ballons?s.txt,balloonk?s.txt などのファイルに origin や windowrappoint などの設定があり、 それらが優先して使用されているからです。これを削除もしくは変更してやれば上手くいきます。 これらの要素で設定できる文字は表示範囲が十分かどうか確認してください(特に横幅)。 できれば一度は紅葉さんで動作確認してもらえればいいと思います。 メニューのライン。 このラインは単なる文字列なので表示範囲が狭いと改行してしまいます。そうなると大変なことに。 表示範囲の横幅は少なくともこれがきちんと表示されるぐらいは欲しいところです。 ただし、これはあくまで縦長バルーンなので、縦長バルーンの設定と通常のバルーンの設定を異にして 上手くやり過ごすこともできます。普通は面倒なので通常と縦長であまり設定を変えたりしませんが。 3.バルーン位置 ballons?s.txt の話が出てきたところで、そろそろバルーン位置を設定します。 バルーン位置はよほど上手くやらない限り、左右、sakura kero で異なる位置に配置されるはずです。 ですからこの部分においてのみはそれぞれの .txt ファイルで設定することになります。 ------------------------------------------------------------------------------------ windowposition.x,0 windowposition.y,0 ------------------------------------------------------------------------------------ バルーン位置の設定は <windowposition.x><windowposition.y> で設定します。 ただし、その基本位置はゴーストによって異なります。そもそもシェルサーフィスの大きさからして違うし。 ベストな位置は色々なゴーストで試すほかないです。バルーンサイズがデフォルトと同じならいじる必要なし。 ここもリロードなしで設定が反映されます。 windowposition の特殊な使い方としてセンタリングがあります。 ------------------------------------------------------ windowposition.x,center ------------------------------------------------------ x の値を center と入れることでシェルサーフィスのど真ん中に バルーンを配置することができます。 とはいうものの実際の使用例はドット絵サーフィスゴースト用とか、 かなり限定的な使われ方しかされてません。 毒子さんで一時期使われてました(風呂モード)が、 今現在 (2002.11.13) は封印中のようです。 ( Phase06 特殊な毒子バルーン参照) 4.その他の文字列 再び descript.txt に戻って、今度はシャドウやアンカー文字列などの設定をします。 ------------------------------------------------------------------------------------ font.shadowcolor.r,-1 font.shadowcolor.g,-1 font.shadowcolor.b,-1 anchor.font.color.r,170 anchor.font.color.g,170 anchor.font.color.b,170 ------------------------------------------------------------------------------------ <font.shadowcolor.r><font.shadowcolor.g><font.shadowcolor.b> について。 文字列に影をつけることができます。影は右下 1px 限定ですが、グラデーション背景なんかに役立ちます。 ただ、それだけ文字列が「うるさく」なるので自分はあまり好きではありません。よほど上手く使わないと。 また、各色の数値を -1 にすると影効果は出ないようです。形にこだわる人はどうぞ。 <anchor.font.color.r><anchor.font.color.g><anchor.font.color.b> はアンカー文字列の色です。 アンカー文字列はそれらをクリックすることでその語句についての説明をしてくれるというものです。 ですから、どの文字列がアンカーで囲まれているのか、色で識別するのです。 ASK システム 涼璃さんの場合は【】でくくってあるので見分けがつくのですが。ちなみに省略すると黒になります。 アンカー関係は新しい技術なので旧仕様書には載ってません。注意。 5.選択肢マーカ 順番で行くと次は選択肢マーカの設定ですね。 ------------------------------------------------------------------------------------ cursor.blendmethod,none cursor.style,underline cursor.brush.color.r,170 cursor.brush.color.g,170 cursor.brush.color.b,170 cursor.pen.color.r,100 cursor.pen.color.g,100 cursor.pen.color.b,100 cursor.font.color.r,100 cursor.font.color.g,100 cursor.font.color.b,100 ------------------------------------------------------------------------------------ 選択肢マーカとは選択肢を選ぶときに表示される文字列の修飾効果です。 square の場合 最初に <cursor.style> でマーカの形態を設定します。square,underline の2種類です。 square は選択文字列を色つき四角形で囲みます。underline は文字列をアンダーラインで修飾します。 両方を合わせることもできます(枠線が下線のみになる)。そのときは square+underline を設定して下さい。 square 表示の場合、<cursor.blendmethod> を設定する必要があります。以下3種類。 [ none ] なし( brush.color のまま) [ notmaskpen ] r2_notmaskpen ( brush.color と背景の共通色を合成、反転 ) [ mergepennot ] r2_mergepennot( brush.color と背景の反転色を合成) ということですが、説明してもよく判らないと思いますので、実際にいろいろ試してみて下さい。 最近まで pen.color が合成されるとばかり思っていましたが実は brush.color みたいですね。 で、その brush.color ですが、選択肢マーカの square 内側(塗りつぶし領域)色になります。 <cursor.blush.color.r><cursor.blush.color.g><cursor.blush.color.b> で設定して下さい。 さらに、これはアンカー文字列を選択した際のアンダーラインの色も兼ねています。ややこしいですが。 アンカー文字色とのかねあいも考えつつ配色を設定しなければなりません。また、cursor.style が underline だからといってこの項目を省略するとアンカーが表示されたとき困るので注意が必要です。 <cursor.pen.color.r><cursor.pen.color.g><cursor.pen.color.b> は線の色です。 つまり square ならば四角形の外枠、underline ならば下線そのものの色になります。 これはアンカー文字列とは関係ありません。 <cursor.font.color.r><cursor.font.color.g><cursor.font.color.b> はフォント色です。 選択された文字列はこの色に変化します。ただし、cursor.blendmethod による文字色が優先されるので、 この設定が有効になるのはラスタオペレーションが行われない none の時のみです。 選択肢マーカの設定においては、場合によって設定を省略してもよいときがあるように思われがちですが、 なるべく全ての設定をしておくべきです。というのも「何か」の互換ソフトである CROW は underline を サポートしていなかったり、アンカー表示もアンダーラインでなかったりするからです。昨今、CROW 対応の ゴーストも出回っているようですし、バルーンもその辺りの配慮が必要になってきている今日この頃です。 6.画像マーカ 次は画像作成の時に作った細かい画像の配置座標などを設定します。 なるべくならば、こういう部分にも凝っておきたいモノです。 ------------------------------------------------------------------------------------ arrow0.x,354 arrow0.y,6 arrow1.x,354 arrow1.y,-62 onlinemarker.x,216 onlinemarker.y,-32 sstpmarker.x,21 sstpmarker.y,-21 sstpmessage.font.name,MS ゴシック sstpmessage.font.height,7 sstpmessage.font.color.r,200 sstpmessage.font.color.g,200 sstpmessage.font.color.b,200 sstpmessage.x,33 sstpmessage.y,-20 number.font.name,Arial number.font.height,10 number.font.color.r,232 number.font.color.g,232 number.font.color.b,232 number.xr,-108 number.y,-22 cursor,cursor.cur ------------------------------------------------------------------------------------ これらの画像は普通の会話モードでは確認できませんのでデバグモードを使用します。 まず右クリックメニューの設定を選択し、DEV. タブの開発用インターフェイスのチェックを ON に。 もう一度右クリックメニューの開発用インターフェイス>バルーンマーカー全表示を選択。 これでバルーンマーカ全表示モードに入ります。 便利だがよく落ちる 上の画像を見れば一目瞭然ですが、いちおう説明しておきます。 <arrow0.x><arrow0.y> は上向き矢印画像の座標。 <arrow1.x><arrow1.y> は下向き矢印画像の座標。 ただし CROW では矢印の表示はされるのですがクリックしてもスクロールはしません。 <onlinemarker.x><onlinemarker.y> はオンラインモード画像の座標。 ただし全 online?.png とも同じ座標位置しか指定できません。つまり画像毎に移動、とかは無理です。 そういう効果を付けたいときは画像レベルで行うしかないわけです。 <sstpmarker.x><sstpmarker.y> は SSTP 画像用の座標です。 縦長バルーンメニューのアレはゴースト側の設定なので気にしなくていいです。 sstpmessage はヘッドライン表示時に URL とかを表示する文字列です。 基本的には SSTP マーカのすぐ右側に来るように設定します。 <sstpmessage.font.name> は SSTP メッセージのフォント名(デフォルトはMS ゴシック)。 <sstpmessage.font.height> は SSTP メッセージのフォントサイズ(デフォルトは 7)。 <sstpmessage.x><sstpmessage.y> は SSTP メッセージの表示座標を表す。 後で判明したのですが、 <sstpmessage.font.color.r><sstpmessage.font.color.g><sstpmessage.font.color.b> で、SSTP メッセージのフォント色が設定出来るようです。もちろん旧仕様書には載ってません。 number はオンラインアップデート時に残りファイル数や取得データ量を表示するアレです。 <number.font.name> でフォントの種類(デフォルトはMS ゴシック)、 <number.font.height> でフォントサイズ(デフォルトは 10)、 <number.font.color.r><number.font.color.g><number.font.color.b>はフォント色、 <number.xr><number.y> で基本座標を設定します。 ただし基本座標の点が左上でなく右上になっているところに注意して下さい。 この文字列は左から右にではなく、右から左に描写されることになります。 ちなみに number 文字列は CROW では表示されません。 これらの画像はバルーンの透過色で描かれた部分に配置しても表示されません(文字列もそうですが)。 バルーンがきちんと表示されているところに配置しないとダメなようです。 ですからオンラインモード画像をバルーン外に表示、とかそういうワザは残念ながら出来ません。 で、最後の<cursor> ですがこれは選択肢マーカ関連ではなくて、.cur/.ani ファイルの設定です。 ここにファイル名(拡張子まで書く)を登録しておけば、そのカーソルを使用できるようになります。 もちろん .cur/.ani ファイルがなければ省略することもできます。 7.コミュニケートボックス 次は入力用バルーン(コミュニケートボックス)の設定です。 ------------------------------------------------------------------------------------ communicatebox.x,131 communicatebox.y,21 communicatebox.width,244 communicatebox.height,20 ------------------------------------------------------------------------------------ 基本的にバルーン内のボックスの位置と大きさを指定するだけです。 前にも書きましたが、この数値は「 Send 」「 Communicate 」「 Teach 」「 Input 」共通です。 コミュニケートボックスの出現方法はゴーストによって異なりますので確認はちょっと大変かも。 確認にオススメのゴーストは黒桜さんです。というか、今手元に Send が確認できるゴーストが無い。 また、出現位置を指定することはできません。勝手に出てきます。 <communicatebox.x><communicatebox.y> はコミュニケートボックスの基本座標です。 <communicatebox.width> はコミュニケートボックスの幅、 <communicatebox.height> はコミュニケートボックスの高さを指定します。 コミュニケートボックスで使用するフォントの各要素は <font.*> で設定されたものが使われます。 <communicatebox.font.*> のように設定することはできないようです。 これでひととおりの調整が完了しました。いや、長かった…。 さらに各 balloon??s.txt の設定もありますが、内容的には同じなのでここでは省略します。 【 動作を確認する 】 動作確認といっても設定時に確認の仕方も大体書いてあるので、うっへり忘れがちなとこだけ補足。 ・左右、sakura kero 通常縦長、各バルーン毎に動作がきちんと行われているか。 要は各 balloon??s.txt の動作確認をやってください。 ・縦長バルーンの確認で、ヘッドラインセンサを起動して動作を確認したか。 縦長メニューだけでは改行などが確認できない。 ・マーカ全表示モードだけでなくて、ちゃんとネットワーク更新してみる。 文字列とオンラインモード用の画像が重なる場合があります。 ・アンカーの確認は確実に。未対応のゴーストで確認してるとつい忘れがちに。 ・文字列が多くなったときに美しくスクロールするか。文字がヘンにはみだしたりしないか。 ・バルーンが極端に重なって文字が読めなくなるようなゴーストはないか。 それ以外にもなにか不具合があるかもしれませんし…こればっかりは数をこなすしかありません。 ・CROW や SSP などの互換ソフトでもちゃんと動くか。 デバグによくつきあってもらっているゴーストも紹介しておきます。 【涼璃&まぐに】 会話が長いので改行やスクロールが出やすい。コミュ窓も出やすい。アンカーも対応。 【美耳&ダミアン様】 バルーンの位置がシビアなのでこれで上手くいったら大概のゴーストは OK 。 【54】 コミュニケートボックスの種類が豊富。バルーンエクスプローラーがある。 *黒桜さん終了に伴い、わざわざ54さんにコミュニケートボックス機能を実装していただきました。感謝。 【紅葉&ポス&青葉&黒葉】 縦長バルーンメニューの傍線が途中で改行しないようにする。他に紙芝居などいろんな機能も。 【さくら&うにゅう】 これで使えないとハナシにならない。バルーンエクスプローラーと縦長メニュー搭載。 お世話になっております。でもこれだけやればオッケーなのかと言われればそうでもなかったり。 それでしばらくテストしてみて不具合がなければ完成(!)です。やりましたな。 >> top >> back |
- Phase05 - |
【 とりあえず公開してみる 】 完成したバルーンを自分だけで使う、というのもなかなかステキなのですが、 せっかくだしこれを自分のサイトで公開してしまおう、という方もおられるかと思います。 ここでは公開のしかたについて書いていきます。 自分のサイトを持っているぐらいでしたら特にアップロードについては書かなくてもよいかと思いますが、 サーバーが .nar ファイルをアップできる環境かどうかをまず確認して下さい。 まぁ、いっぺん試せばわかるんですが。 それがうまくいけばいいのですが、.nar ファイルがアップロードできないとなると問題です。 大抵は各プロバイダさんの問題なので解決策はあったりなかったり。 正直、自分はすんなりいった方なので(汗)、あまり有効な解決策を知らなかったりもします。 各プロバイダに問い合わせてみるのが一番の近道でしょう。 たぶんすでに誰かが(他のファイル関連で)質問しているハズなので FAQ を調べるのもいいですね。 また、.nar ファイルはバイナリファイルですのでアスキーモードでアップしたらダメです。 そのファイルをダウンロードしてもインストールできなくなるはずです。 うまくいった場合、それを .html からリンクしてやればダウンロードができるはずです。 これで技術的な説明はおわりです。 【 readme.txt を書く 】 こういうファイルを配布するということは自分以外の不特定多数の人間がそれを利用するということです。 どう考えてもトラブルのひとつやふたつ、さくっと生じてしまうわけです。そりゃもう簡単に。 それを未然に防ぐのが readme.txt です。 ここにいちばん書いておきたいのがやはり著作権のことだと思います。 著作権という考え方はけっこう浸透してますが、その線引きは作者によって全く異なります。 ですので、できるだけそういう基準については明記した方が良いと思います。 まぁ、難しく考えなくてもやられたらイヤなことを書くだけでよいです。 それにこの界隈には「面白ければ何をやってもオッケー」みたいな(愉快な)風潮もありますし、 そゆのもふまえて、心を広く持って公開に望むべきでしょう(ただし面白くなければ容赦なく叩いて下さい)。 それと、そのバルーンの説明はきちんと書くとして、個人的にオススメなのはバルーンの更新履歴です。 本来ならば配布サイトに明記しておくと便利なのですが、量が多くなるとサイトが見にくくなりますし、 だからといって古いのを消したりすると昔の内容を忘れてしまう可能性もでてきます。 その点 readme.txt はたくさん書けますから、ユーザーが見るときも自分がチェックするときも便利です。 readme.txt は作り方も文章も人それぞれです。いろんなひとの作った readme.txt を読んでみて下さい。 具体的にどういう内容を書けばいいかというのもわかってくると思います。 あと、読む人のことを考えてなるべく面白い作りにすると本来の堅苦しさがなくなってよいです。 地味なバルーンマスタが唯一自己主張できる場所でもあることですし。 【 専用バルーンについて 】 自分の場合、第一作目が専用バルーンでしたのでこういうことについても書いておきます。 やはり専用のバルーンを制作、配布するからにはそのゴーストの作者様には連絡しておくべきです。 でも、知り合いならともかく、やはりゴーストデベロッパというのは雲の上の人、という印象も手伝って 某ブルブル病にかかってしまうこともあるかと思います。でも、くじけてはいけません。 彼女の場合2人に連絡しました。 逆に黙ってこっそり配布していた方が心証よくないですし(笑)。 それに自分の愛娘の専用バルーンなんて作っちゃってもらったりするとやっぱり嬉しいみたいです。 自分はご本人ではないので、実際はどうなのかわからないのですが、某デベロッパ様から 推奨バルーンの件を申し出ていただいたときはとても嬉しかったですし、きっとそんな感じでしょう。 それとそのゴーストのサイトさんからもリンクを張っていただけることもあります。正直ウッハウハです。 まぁ、リンク目当てで専用バルーン作ってるわけではないのであくまでも余剰効果なんですが。 やはり、コミュニケーションは大事だ、ということです。でも粘着はダメ。 あと、専用、ということでそのゴーストにだけ快適に使えればいい、というメリットがあります。 つまりバリバリにカスタマイズできるわけです。それが専用バルーンをつくる魅力だと思います。 ただ、他のゴーストで使っても、エラーで「何か」が落ちたりしないようにだけはしておきましょう。 >> top >> back |
- Phase06 - |
【 おまけ 】 ということで、書くべき事はここでおしまいなのですが、まだもうちょっと続くんじゃよ。 【バルーンサーフィスを切り替え】 状況によってバルーンサーフィスを切り替えられると便利だなぁ、と思われる方は結構おられると思います。 例えばトゲトゲの吹き出しや、想像するときのぽわんぽわんした吹き出しを使って演出をしてみるとか。 あとメンバーチェンジやモードチェンジによって使用するバルーンサーフィスを変えてみるとか。 ただしこの機能はゴースト側から働きかけないとダメなので、バルーンの制作の段階では実装できません。 ですからゴースト制作と連携が取れる場合にのみ切り替えが可能になります。 前述の通り、バルーンサーフィスは sakura,kero 共に No.0 〜 No.15 まで制作が可能です。 右用と左用で対になっていますので、状況によって 2 枚ずつサーフィスを用意してやります。 balloons0.png,balloons1.png …通常 balloons2.png,balloons3.png …縦長 balloons4.png,balloons5.png …特殊(追加されたもの) ・ ・ ・ 個々のサーフィスに設定が必要な場合は各々の .txt ファイルも用意して下さい。 で、これらのファイルを呼び出せば良いわけですが、それにはさくらスクリプトの \b[*] を使います。 これをゴーストのトーク部分に組み込むことでサーフィスを切り替えることができます。 例: \0 \b[4]これでバルーンのサーフィスが切り替わったよ。 \1 \b[4]ファイルがなかったら元のサーフィスのまんまやけどな。 \e [ ] 内の数値は各ファイル No. に対応しています。2 なら No.2,No3 、4 なら No.4,No5 という具合です。 2 つで一つなので偶数の数値を入れる仕組みになっています。 ここで気を付けないといけないのは、切り替えが続くのは \e するまで、ということです。 いちど \e してしまうとまた \b[*] で切り替えてやらなければなりません。やや面倒です。 逆に \e するまでの間はサーフィスは変わらないとも言えますので、 モードの切り替え直後など、設定がそのまま残らないように気をつける必要があります。 あと、\b[*] してもそのバルーンファイルがなかった場合どうなるのかというと、 初期のバルーンサーフィス( No.0,No1 )が使用されます。自分はエラーになるもんだとばかり(汗)。 切り替え非対応バルーンを使用する場合も考えて、デフォルトバルーンなどでも動作確認はした方が吉。 と、いうことで \b[*] を使ったゴーストの例をふたつほど。 【 特殊な毒子バルーン 】 まず、毒子&薬子&核子&ほねゅう&ほぬえファミリーのバルーンです。 毒子 2 が発表されて以来、作ろう作ろうと思っていた毒子さん専用のバルーンですが、 ダラダラしているうちに当の wat さんがバルーン「 blackened 」「 snowblind 」を作ってしまわれ、 しかも専用のサーフィスが追加されていました。ここの作者が途方に暮れたのは言うまでもありません。 センタリング使用。 blackened および snowblind の readme.txt によるとバルーンサーフィスの構成は以下の通り。 No.0,No.1 …通常会話用。 No.2,No.3 …大(縦長)バルーン。ヘッドライン表示、バルーンメニュー向け。( sakura 側のみ) No.4,No.5 …頭上バルーン(スクリーンショットのもの)。キャラの頭上にバルーンを表示させます。 No.6,No.7 …横長タイプ。キャラクターの頭上に表示されます。URLダウンロード専用。( sakura 側のみ) No. は balloonk 〜や balloons 〜の後に付く数字を指します。 せっかく毒子バルーンを作るのでしたらやはり全てのサーフィスを揃えたいところですな。 【 特殊なととバルーン 】 「ととたん&からすさん+ミーナ」も \b[*] と専用バルーンを用いてバルーンの切り替えを行っています。 この「みかん色のまほう」では主にからすさん or ミーナさんモードでバルーンを切り替えています。 実はこの機能を実装する際に作者のさわやんさんから相談を受けたにも関わらず、 やり方が判らず困った経験が、ってそんなことはどうでもよろしい(苦笑)。 なまえがかわる。 「みかん色のまほう」のファイル構成はこうなってます。 No.0,No.1 …通常会話用。( kero 側はからすさんモードのみ使用) sakura 側 No.2,No.3 …大(縦長)バルーン。ヘッドライン表示、バルーンメニュー向け。 sakura 側 No.4,No.5 …sakura がミーナさんモード時のバルーン。 sakura 側 No.6,No.7 …ちびモードトトル用バルーン。 sakura 側 No.8,No.9 …ちびモードからすさん用バルーン。 kero 側 No.2,No.3 …kero がミーナさんモード時のバルーン。 かなりの枚数が追加されているのでちょっとややこしいですが、 「ととたん・からすさんモード」「ととたん・ミーナさんモード」 「ミーナさん・カラスさんモード(ミーナさん帰還時に一瞬だけ)」「ととたん・からすさんちびモード」 の4つのモードに対応して制作されています。 ちびモード(原寸大) 特にちびモードではサイズの小さいバルーンを使用する必要があるので リトルウィッチととたんはデフォルトをはじめ、ほとんどのバルーンが使用できなくなっています。注意。 ととたんで使えるバルーンが少ないのは切ないので、みんなでととバルーンを作ると幸せに。 【 Special Thanks 】 このページを作るにあたっていろいろ助けていただいた方たち。 もしくはスクリーンショットを勝手に使っている罪滅ぼしともいう。 まずはデフォルトバルーンの作者である MIY さん。 今回いろいろとバルーン作りについて考えましたが、やはりデフォルトは最強。 普通に使っている分には判らないのですが、デザインの汎用性の高さには驚くばかりです。 次にスクリーンショットに(勝手に)使わせていただいたゴーストの作者さん。 へたさくらさん作者の榛名まおさん。 安子さん作者のガンジス川さん。 陽子さん作者の時乃さん。 美耳さん作者のくーぴー2さん。 まゆらさん作者の夢蛍さん。 愛理さんと未来さん作者のユースケさん。 紅葉さん作者の懸巣さん。 涼璃さん作者のドモンさん。 千郷さん作者の NOVEMBER-RAIL さん。 一葉さん作者の祝部秀矢さん。 フランチェスカさん作者の深瀬さん。 勝手に使ってごめんなさい。貧相な内容に華を添えるために使用させていただきました。 特に美耳さんの場合、ああいう書き方をして間違った印象をユーザーに与えるかも〜とかいろいろ。 自分では、アレはコンパクトさを突き詰めた、ある意味完成された配置だと思っているのですが。 アレほどのゴーストの作者さんたちですからここに来られることはまずないとは思うのですが、 不都合などありましたらご連絡下さい。速やかに対処させていただきます。 デバグ用におすすめ、として紹介させていただいたゴーストの作者さん。 54 さん作者の とわ さん。 お世話になっております。バルーンを作るにあたってこういうゴーストはとても貴重ですね。 仕様変化が次々に起こる昨今、彼女らのバックアップはとっておいた方がいいのかもしれません。 最後のおまけで大々的に晒してしまった(汗)毒子さんの作者さん、 wat さん。 悪気はないのですが…自分の途方に暮れまくり感がにじみ出てしまった気がします。 バルーンサーフィスに余白を作って origin.* の不具合を回避するアイデアはこちらのバルーンから。 風呂モードは復活するのだろうか…個人的にはアレすごく好きなんですが。たこちゅー。 clover note 及び奈留さん作者の楠見直人さん。 最近は自分のバルーンの世話であまり使いませんが、いいです、このバルーン。 font.shadowcolor.* を -1 で無効化するのはこのバルーンにあったのを使わせていただきました。 ととたんの作者さん、沢渡慎二さん。 その節はお世話になりました。おかげさまでサーフィス切り替えに詳しくなることができました(汗)。 そういうネタでバルーンを作ってみようと思う今日この頃です。 そして「何か」の作者である、ls さん。 開発は止まっちゃった様子なのですが、まだまだ遊ばせていただきます。 皆さん、本当にありがとうございます。つーか勝手にやっといてありがとうというのはどうか。 >> top >> back |
[ 更新履歴 ]
2004/12/13 はっぷんずげ〜と引っ越しに伴いデザイン若干変更。
2004/09/02 ちびトトル、はるさめを食べよう画像 Ver.2 に修正。
2004/09/02 【 動作を確認する 】の項、デバグオススメゴーストさん修正。
2004/09/02 とわさんの名前変更。
2004/02/02 懸巣さん、祝部秀矢さんの名前変更。
2003/09/29 深瀬さんのURLアドレス変更。
2003/08/04 ととバルーンのファイル構成を修正。
2003/05/15 毒子さん作者名変更にともなって修正。
2003/05/15 バルーンのテンプレートファイルセット公開。Phase02 にて。
重要
2003/05/14 マーカー用画像の透過仕様に関して修正( SSP篇 )。
2003/04/23 バルーンサーフィスを切り替え、特殊なととバルーンの項目を追加。
2003/04/23 特殊な毒子バルーン修正。より実用的に。
2003/04/23 奈留さんの画像追加。
重要
2003/04/23 マーカー用画像の透過仕様に関して修正。
2003/04/23 descript.txt 画像変更。併せてそれの解説も修正。
2003/04/23 Ghost Developer Manual さんのリンク追加。
2003/04/23 craftmanw,craftmanurl の項追加。font.shadowcolor の説明追加。
2003/03/02 BALLOON TOWN さんのリンク修正。
2003/02/06 紅葉さん画像と説明追加。現状にあわせていろいろ修正。
2003/02/04 Phase04 誤植修正。
2003/01/21 試行期間とりあえずおしまい。
2003/01/21 各フォントカラーについての説明を追加。
2002/12/18 毒子さんの風呂画像追加。
2002/12/17 Special Thanks の誤字修正。
2002/12/16 公開。試行期間開始。